ストーリー ストーリー

ジャパンテレビ入社3年目のアナウンサー・谷口正義(千葉雄大)は、勉強も運動も大の苦手。アメコミ好きだった父・真一郎(要潤)の影響で、幼い頃はヒーローになることを夢みていたが、やがて密かに恋心を抱く幼なじみの辻村祐子(山本美月)がジャーナリストを目指していると知り、自分も報道に関わることを決意する。奇跡的にジャパンテレビに入社したものの、いつも失敗ばかりで恋も仕事もから回りの毎日を送っていた。ある日、巨大隕石が墜落したとの臨時ニュースを読み上げる途中、正義は大きなミスをしてしまう。そこで部長の高倉陽介(田辺誠一)から1週間後の総理が出演する生討論番組の司会を命じられ「失敗したら異動」と言い渡される。アナウンサー生命の危機にさらされるが、この日を境に正義の運命が変わることになる。

崖っぷちアナウンサー・正義の運命が動き出す−−−。

高倉から宣告を受けた後、スタッフと共に巨大隕石の落下現場を探しに行くことに。途中ではぐれた正義は、隕石が落ちたとみられる穴を偶然発見。おそるおそる落ちていた隕石のカケラを拾い上げたが、カミナリに打たれて気を失ってしまう。意識がもうろうとする中、不慮な交通事故で他界したはずの父・真一郎が何者かに突き飛ばされる映像が脳裏を駆け巡る。気がつくと、横には謎のガラス板が転がっていた…。それを手にすると聴覚、嗅覚、体のすべての力が異常なまでに強くなり、正義は苦しみながらもみなぎる感覚を覚える。同時にこの日、日本中を震撼させる爆発事件が起こる−−−−。テロの可能性を報道する祐子の姿を母・谷口薫子(鈴木杏樹)と共に観た正義は、改めて祐子の活躍を目の当たりにする。そして思わずガラス板を持ち帰った正義は、自分に起こったこととまったく同じストーリーのアメコミを思い出す。コレクションの中から引っぱり出したそのタイトルは「Mr.マックスマン」。ガラス板の力について詳しいことが分かると期待したが、肝心な続きの巻が見つからず、思うような収穫は得られなかった。次の日、会社で再び力を試してみるが、敏感になる聴覚や嗅覚に苦しむ正義。その中で偶然その場にあったペンに触れ、後輩の西島文夫(永瀬匡)と祐子がいい雰囲気になっている映像を見てしまう。五感が研ぎすまされるだけでなく、物にさわるとその持ち主の残留思念(実際に起こった事柄)が見えることも分かったが、祐子と西島が付き合っているかもしれないことを知りショックを隠せない…。その夜、ガラス板の不思議な力を日記にしたためる中、以前見た真一郎の交通事故の映像について疑念を抱く。父の死の真相を知ることができるかもしれないと事故現場に赴くが、15年という歳月が経ったいま、当時の映像をうまく見ることができない。

世界一頼りないヒーロー、誕生。

正義は力の秘密を探るべく、アメコミマニアの店長・津村徹(なだぎ武)が経営する喫茶店を訪れる。そこで「Mr.マックスマン」の最終巻を手にするが、物語はその力の秘密を明かす手前で終わっていた。津村から「この作者はマックスマンの超能力は実際に自分に起こったことだと話し、その能力の使いすぎで完結前に早死にしたらしい」という噂を聞き、不安にかられる正義。未完の「Mr.マックスマン」の結末を調べてほしいと頼み、同時に手先が器用な津村に、例のガラス板を真一郎の形見であるメガネのレンズにしてほしいと託して店を後にする。それから正義は偶然居合わせた強盗事件の犯人を倒したことを機に「Mr.マックスマン」と名乗り、さまざまな事件を解決していく。

テロ事件の黒幕、そして父・真一郎の死の真相が明らかに

そんなある時、生放送に出演予定だった代議士の海東剛史(大和田伸也)がエレベーターの故障により番組に間に合わないとの連絡が。焦るプロデューサーの島内健吾(田村亮)をよそに、正義はMr.マックスマンとして現場へ急行。無事海東を救い出したが、そこで彼が真一郎と面識があったことを知る。そして先日の爆発事件が、テロ対策法案を進める海東とテロ集団・東京ボマーによるものであったということも…。
同時に海東もその超人的な力を目の当たりにし、秘書の島崎英二(丸山敦史)にMr.マックスマンをマークするように指示。その後局内で再び顔を合わせた正義は、思わず東京ボマーについて言及する。それによって「谷口正義」としても海東に目をつけられることに…。果たして、正義の運命は−−−−−。まだ力を制御しきれないものの、日に日にMr.マックスマンの活躍は大きく報じられ、一躍時のヒーローとなった。しかしその裏で、正義が15年前に進めていたロボット開発の担当教授・谷口真一郎の息子であることを海東に知られてしまった。そのころ正義は、父が裏金問題に気が付いたがために暗殺されたという事実に加え、対策法案で政府と対立する海東が、次なるテロを計画しているとの情報を得る。事実を知り、怒りに震える正義。父を殺した犯人を突き止めると心に決めたが、会社からの帰り道にひき逃げにあってしまう。しかしメガネの力に守られ奇跡的に無傷で済み、翌日もいつも通り朝のニュースに出演する。暗殺を指示した海東は、番組を見てその異常さに疑問を持つように。そしてその夜、テロリスト集団・東京ボマーのリーダーである深大寺亮(高田延彦)に日記を盗まれ、正義=Mr.マックスマンであることが海東側に知られることになる。

迎えた運命の日、正義に最大のピンチが訪れる

そしていよいよ運命の生放送の日−−−−。緊張する中、廊下で祐子と会話を交わしときめく正義だが、そのころスタジオの裏には怪しい陰が…。
番組の準備に入った正義は、祐子の恋人(?)である西島から突然彼女が行方不明になったと告げられる。祐子を探すためスタジオを飛び出し、落ちていた携帯電話から何者かにさらわれたことを知るが、結局見つけられないまま番組がスタート。そのうえ、祐子を探す途中で大切なメガネを無くしてしまった…。耳に響く祐子の声、アナウンサー生命がかかった生放送…。そして真一郎を殺した犯人は?崖っぷちの状況中、交錯する思い。未完成のヒーローは、夢に描いたスーパーヒーローになれるのだろうか。